障子#1



あなたは、もうお、忘れたかしら〜♪

窓の外からは、どこか遠く、ただ踏み切りの音だけが聞こえていた。
『あたしのしっぽに幸せがホントにあるのかしら?』



わーかーかーあーったー、あのー頃〜♪

私の2人目の「妻」は、まだ年端も行かぬ少年であった。
『あなたの事をずっと、ずっと待っています。例えこの歌が真実であっても』









窓、というのが好きです。
いつか、今回の続きで描きたいのは列車の窓。
それも、1980年代の、ローカル線の窓。
若い人は知らない、なんて言葉がよくあるんだけど、
もし今、それを知ったら、若い人だって「いい」と言うかもと信じて。

暑いけれど、強く窓から吹き込んで汗を飛ばしていく夏の風
冷房なんて無かったけれど、目一杯開いて風景を切り取ってくれたあの「窓」
どの駅にだって売っていた冷凍みかんと駅弁
向かいあった4人席、みんなで写ったスナップ写真
時間こそたくさんかかったけれど、とても楽しい、思いで深い、旅

仲間とすごす、はたまた一人で悦にひたった、
今の効率的で快適な旅行とは、比較なんて到底できないほどの濃密な時間

PS:2枚目。万葉集でそういうのがあるんよ。

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