■ テーマ絵:『白と光』 ■






『偶然、目があったときシャッターを押したんだ』










『なんだか楽しそうな子だったから町の案内を僕は頼んだんだ』










『よく見ると彼女はこの港町の白い道や白い家々、
それから青い海にとてもマッチしていた。
まるで空気みたいに自然なんだ。』










『夏の強い太陽に色がすっかり褪せてしまった浮き輪が妙に、
彼女に似合っていたんだ。僕は夢中でシャッターを切った。
彼女はなんだか困ったような嬉しそうな、そんな感じだったよ。
そのとき、僕はまるで天国にいるみたいに、幸せだったんだ。』







『それから? それから僕はせっせとバイトをして
毎夏、あの彼女のいる地中海の国へ通ったよ。
するとなんだか真面目になったのか、あれほど嫌いだった
勉強もするようになった。不思議なもんだ。
大学を出て、彼女にあって、こういったんだ。
「僕と結婚してくれ」ってね。そして、今、さ。』












夏の日差しと白い布が好きです。濃い影が好き。
透き通った夏の川の水も好き。
夏ほど、水の匂いが心地よい季節は無いと思う。
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